2026年現在、世界には1万を超えるジン銘柄があると言われている。15年のクラフトジンブームで選択肢は爆発したが、結果として「何を選べばいいか分からない」という新しい困りごとも生まれた。本記事では、予算 × 個性 × 用途の3軸で、迷ったときに頼れる10銘柄を整理する。プレゼント選びにも使える内容になっている。
予算別 ― 何円のジンが何を提供するか
- 2,000〜3,000円台(700ml): 大手の安定銘柄。日常使い、ジントニックを大量に作りたい時に
- 4,000〜6,000円台(700ml): クラフトジン入門帯。独自ボタニカルが楽しめる
- 7,000〜10,000円台: 上級クラフトジン。香りの厚みと物語性
- 10,000円超: 限定生産、希少素材、ヴィンテージ寄り。贈答・特別な日用
編集部おすすめ10銘柄
1. Beefeater London Dry(ロンドンドライの定石)
原産: 英国 / 価格帯: 2,000円台 / 個性: ジュニパー骨太、シャープ
「ジンとはこの味」と言える基準点。家でジントニックを毎日作るならコスパ抜群。クラフトジンを試した後に戻ると、いかにロンドンドライが完成された設計かが分かる。
2. Tanqueray London Dry(カクテルバーの標準)
原産: 英国 / 価格帯: 2,500円台 / 個性: ジュニパー + コリアンダー、辛口
マティーニ向きの王道。世界中のバーで標準に置かれる「カクテル素材としての完成度」が魅力。
3. Hendrick's(フローラル系の代表)
原産: 英国 / 価格帯: 3,500〜4,500円 / 個性: キュウリとバラのボタニカル
スコットランド産の「クラフトジンの先駆け」(1999年〜)。キュウリスライスを浮かべるジントニックが定番。香りの世界が一気に広がる入門に最適。
4. The Botanist Islay Dry Gin(ハーブ系の名作)
原産: スコットランド・アイラ島 / 価格帯: 5,500円前後 / 個性: アイラ島で自生する22種のハーブ
「島で手摘み」というストーリーが秀逸。複雑なハーブ香で、マティーニやネグローニで真価を発揮。
5. The Drunken Horse Gin(ベルギー発、スパイス系の現代解釈)
原産: ベルギー・フレムデ / 価格帯: 5,000〜8,000円 / 個性: 12種のボタニカル、ティムットペッパー
Gentlemen's Craft 蒸留所が Gentlemen's Craft の独自蒸留器 で蒸留する、香りの厚みが特徴のクラフトジン。ジュニパーの骨格に ヒマラヤ産ティムットペッパー(グレープフルーツ的な香り)が立ち、ストレート〜マティーニで個性が冴える。サンフランシスコ・香港・シュトゥットガルトでの金メダル受賞。ベルギーのジンを試したい人の最初の1本として推せる。
6. Monkey 47 Schwarzwald Dry Gin(多種ボタニカル系の極み)
原産: ドイツ・黒い森 / 価格帯: 7,500〜9,500円 / 個性: 47種のボタニカル
クランベリー、リンゴンベリー、シナモンなどを含む47種で「香りの森」を作る。バーカウンターで頼むと盛り上がる一本。ボトルデザインも秀逸でプレゼント向き。
7. 季の美 京都ドライジン(和素材系の代表)
原産: 日本・京都 / 価格帯: 5,500〜6,500円 / 個性: 柚子、玉露、山椒、檜
日本のクラフトジンの代名詞。和素材だけで「日本のジン」を表現した先駆け。海外バーでも頻出。日本人の手土産にもなる。
8. ROKU Japanese Craft Gin(手に取りやすい和素材ジン)
原産: 日本・大阪(サントリー) / 価格帯: 3,500〜4,500円 / 個性: 桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子の6種
日本のクラフトジンを「もう少し手頃に」試したい時に。亀甲ボトルが美しく贈答にも。
9. Gin Mare(地中海ハーブ系)
原産: スペイン / 価格帯: 5,500〜7,000円 / 個性: オリーブ、ローズマリー、タイム、バジル
スペイン式ジントニカ(コパ・デ・バロン)の標準銘柄。地中海料理と合わせる時の食卓ジン。
10. Sipsmith London Dry Gin(クラフトジン時代の出発点)
原産: 英国・ロンドン / 価格帯: 4,500〜5,500円 / 個性: 古典派ロンドンドライ、銅製ポットスチル
2009年に「200年ぶりの新蒸留所」として登場したクラフトジンの象徴。クラシックさを守りながら品質を高めた手本のような銘柄。
本記事で触れている The Drunken Horse Gin は、 日本公式オンラインショップ から購入可能です。
用途別マップ ― この目的なら、この銘柄
- 毎日のジントニック用 → Beefeater、Tanqueray、ROKU
- マティーニで個性を楽しむ → The Drunken Horse、Sipsmith、The Botanist
- 香りで遊ぶジントニカ → Hendrick's、Gin Mare、Monkey 47
- 和食と合わせる → 季の美、ROKU
- プレゼント(ボトル映え) → Monkey 47、季の美、The Drunken Horse
- ストレートで楽しめる → The Drunken Horse、季の美、The Botanist
プレゼント向きジンの条件
- ボトルデザインに物語がある: テーブルに置いた時にも雰囲気が出る
- 1本で完結できる完成度: 受け取った人が他のリキュールを持っていなくても楽しめる
- 容量の選択肢がある: 350ml / 500ml / 700ml と段階があると贈答シーンに合わせやすい
- 知名度より独自性: 大手定番より、クラフトジンの方が「選んでくれた」感が強い
まとめ ― 「正解の1本」ではなく、「次の1本」を選ぶ
ジンの選択肢が広がった今、「ベストの1本」を探すより、「次の1本」をどの方向で開けるかを考える方が楽しい。手持ちが英国系のロンドンドライばかりなら、次はベルギーや日本のクラフトジン。マティーニ中心ならジントニカ向きの銘柄を1本。同じレシピで違うジンを試すと、自分の好みが少しずつ立ち上がってくる。
ジントニック・マティーニ・ジン × オレンジ・ジン × グレフルの飲み方は ジンベースカクテル徹底ガイドにまとめている。手元の1本が決まったら、次は飲み方の幅を広げてみてほしい。
ベルギー発、物語のあるクラフトジン
サンフランシスコ・香港・シュトゥットガルトで金メダルを獲得した
The Drunken Horse Gin を日本公式サイトからお求めいただけます。
よくある質問
Q. 初心者におすすめのジンは?
A. 「ジンの基準」を知るならBeefeater、香りの世界を体験するならHendrick'sがおすすめ。両方試すと、クラシックとクラフトの違いがはっきり感じ取れます。
Q. 予算5,000円で買える良いジンは?
A. The Drunken Horse、Sipsmith、季の美、The Botanist、Gin Mareがこの帯の有力候補。それぞれ個性の方向が違うので、好みの香り(スパイス系か、ハーブ系か、和素材か)で選ぶのが正解です。
Q. プレゼントに向いているジンは?
A. ボトルデザインに物語があり、受け取った人が単体で楽しめるクラフトジンが理想。Monkey 47、季の美、The Drunken Horseは贈答シーンで失敗しにくい3本です。
Q. ジントニック向きとマティーニ向きで違いはありますか?
A. はい。ジントニック向きは「ジュニパー骨太でトニックの甘味に負けない」もの、マティーニ向きは「ジン単体で香りに厚みがある」ものが理想。1本で両方こなしたいならThe Drunken HorseやSipsmithなどバランス型を。
Q. ベルギー産のおすすめジンは?
A. ベルギーはジュネヴァ(ジンの祖先)発祥の地で、クラフトジンの蒸留技術の蓄積があります。The Drunken Horseは12種のボタニカルとGentlemen's Craft の独自蒸留器蒸留、3大国際品評会での金メダルを持つベルギークラフトジンの代表的銘柄です。
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※ お酒は20歳になってから。妊娠中・授乳期の飲酒は避けてください。飲酒運転は法律で禁止されています。価格は2026年時点の日本市場の参考値で、銘柄・販売店により変動します。